取引所を探す際に「スプレット」と言う言葉をよく耳にするかと思います。
今回は金融業界のスプレットについて詳しく解説していきます。スプレットについて学び金融知識をつけて取引所選びを失敗しないようにしましょう。
スプレットとは?
スプレットとは金融商品の買値と売値の差のことです。
例えば、FXの取引をしようとした時、提示される「買値」と「売値」があります。この二つの価格の差が、「スプレット」になります。
上記のFX(為替)画像の場合、100円で注文を入れて購入した時に、すぐに売りを入れたとします。その場合スプレットがある場合99.5円で注文が通る為0.5円の損になります。もし100円で注文し101.5円で売ったとします、その際にスプレットが1円ある場合利益は100.5円になり利益幅は0.5円分になります。
投資の世界ではこのスプレットが非常に重要な、取引コストの一部と言えます。またFXに限らず仮想通貨や株式投資でも使われている言葉なので覚えておきましょう。
スプレットを見る時のポイント
ここでは、スプレットがどのように変動するか見ていきましょう。
- 市場の流動性による影響
- 取引時間による影響
市場の流動性による影響
流動性が高い市場では、スプレットが狭くなる傾向があります。つまり、多くの人が取引に参加している市場ほど、買値と売値の差が小さくなります。
逆に、流動性が低い市場では、スプレットが広がりやすくなります。例えば、活発な市場では多くの取引が行われるため、買い手と売り手が容易にマッチングし、スプレットが狭まります。
取引時間による影響
市場が開いている時間帯は、スプレットが狭くなりやすいです。特に市場が開く直後や閉まる直前は、取引の集中度が高まるため、スプレットが広がることが多いです。
たとえば、ロンドン市場やニューヨーク市場が開いている時間帯には、取引が活発になり、スプレットが狭まることがよくあります。逆に、取引が少ない時間帯や休日には、スプレットが広がる傾向があります。
スプレットのまとめ
今回の授業では、「スプレット」という金融用語が何を意味するのか、そしてなぜ投資家にとって重要なのかを解説しました。
スプレットは、金融商品の買値と売値の差を指し、この差は取引のコストとして直接影響します。市場の流動性が高いほどスプレットは狭くなり、逆に流動性が低いとスプレットは広がる傾向にあります。
効果的な投資戦略を立てるためには、スプレットの理解が欠かせません。スプレットを見ることで、市場の状態や取引にかかるコストを把握し、より賢明な投資判断を下すことができるようになります。